それぞれの個性を高める

本当に大切なのは金の純度なのです。その純度を保証する道が松陰の言う学問なのです。人物の大小や個性、能力の違いなどは天が授けた制約なのであるから、人はその天与の制約を受容してその制約のもとに、精一杯を尽くして純金になろうと努めるのです。つまり、自分に授かった天性、天分をかけがえのない尊い持ち味としてこれを自覚し、その持ち味を卓越した状態にまで高め磨き上げてその輝きを発揮することこそ、純金になることではないでしょうか。

出典:「人はなぜ勉強するのか」 著 岩橋文吉

学生の方には伝わりづらいので、ちょっと意味を分かりやすく説明します。

金は物質の金ではありません。人それぞれの輝きを意味します。

簡単にまとめると、
それぞれの私なりのオリジナルを見つけ、とことんその力を発揮する。
その力を発揮する、社会や経済に貢献するために、勉強する、磨く意味があると私は解釈します。

「私のオリジナルなんて見つけるのは難しいよ!」と思う方もいると思います。
ただ、アイデア学習の重要性で述べた時と同様に、
その見つけ方をそもそも学んでいないからです。

学ぶというよりも、日本という環境が横並びの考え方、平均を求め、
それに合わない方は窮屈になる空気があるため
勝手にそういう考え方になっていってしまうのではないでしょうか。

私のオリジナルを見つけるための学び方の1つこそが、アイデア学習なのではないでしょうか?
要は考え方を柔らかくする。それで物事を見つめる。

著書の内容に戻りますが、「制約」とは。
例えば、学校の勉強がとても苦手だ。
だけど、絵は上手いぞ。
昆虫の知識なら誰にも負けない。など
そういう方はどんどん、その強みを伸ばすべきです。

いやいや嫌いなことを続け、苦手を克服するという考え方よりも、
好きなことや得意なことを、とことん突き詰める方が
社会や経済への貢献も高いと思います。

ただ、好きならば、得意ならば、妥協せずすべき。
苦手克服はその後から考えても良いのではないでしょうか?

アイデアも同様に制約があると、より良いものができると、
著書「アイデアは考えるな」という本で述べられています。

なので、学生時代が逆に万能である方ほど、
「オリジナルなんて」って思う方が多いのかと思います。

ただ、さきほど、平均が良くないような言い方をしましたが、
平均や万能であるのも、オリジナルっていう発想ができるので、
またそれはそれでそもそも素晴らしいのではないでしょうか?

平均や万能な方が好きなものを突き詰めた方をまとめる役割をする。
何ももっていないというのは絶対ありません。
そう思う方もいるかもしれませんが、良さに気づいていないだけです。
また、才能が眠っていることもあります。

数年前、とあるフリースクールでインターンをさせて頂いた経験があるのですが、
そこでの卒業式でスタッフのリーダーの方だった元教員の方が
とても素晴らしいことをおっしゃっていました。
一言一句正しくはありませんが、次のようなことを述べていました。

「人生が開ける時はそれぞれ違うから、あわてなくて良い。」

とても感動しました。

学生に限らず、大人になっても言えることかと思います。